北海道は、日本海、オホーツク海、太平洋に囲まれ、様々な国立・国定公園、北海道立自然公園をはじめとする雄大な自然環境に恵まれ、鳥類・魚類等、数多くの貴重な動植物や絶滅危惧種と人間が共存する豊かな大地です。その豊かな自然は、私たちが生きていくうえで、健康や活力を与えてくれるかけがえのないものであると同時に、まちの発展を支える産業の基礎にもなっています。農・林・水産業などの第一次産業や観光などからなる第三次産業を基幹産業の一つとし、豊かな自然環境にはぐくまれたこの豊かな自然や恵みの海と大地を、次の世代に引き継いでいかなければなりません。

国立公園・国定公園・北海道立自然公園をはじめ、多様な動植物や渡り鳥などが共存する森林、緑地、湖沼や湿地、沿岸域や貴重な植物が植生する山岳など、自然環境や自然景観の保護と保全を図るとともに、豊かな自然環境を活用して、自然とのふれあいをこれからも続けて行くことが重要な位置づけと考えます。

 北海道には現在、300基を超える大型風力発電施設が稼働しているほか、環境影響評価手続き中の900基を超える大型風力発電が計画されています。一方、小型風力発電においては、約1、400件が事業計画認定を受けており、住宅に近い場所の建設が懸念されています。大型風力発電施設については、環境影響評価により事業計画がなされますが、稼働後の人的影響に不安を抱くばかりか景観や自然環境が破壊されます。また、小型風力発電施設においては、各地で条例やガイドラインが制定されていますが、制定前に事業計画認定を受けた事業については条例が適用されない事や、ガイドラインは法的効力がないことから、住民はどこに、どのような規模の風車が何基建設されるのかさえわからない状況であり、落下事故や低周波音による健康被害のリスク等、心配や不安を抱くばかりです。また、居住地や社会福祉施設に隣接されるところもあり、より一層の不安や心配があります。

これらの諸問題に対し、一地域にとらわれず連携強化を図り行政機関や事業者に意見書や要望書の提出を行う活動を継続していきながら、実践的な活動を目指していく事、安心で安全な生活を守る事を目的に、「風力発電の真実を知る会」の設立を決意しました。

2018年10月